シザー、1/31誕
純心故に
シザーには大人への不信感が拭えない。幼馴染のティーナがあまりにあっさりと受け入れているように見えたから、その反動かもしれなかった。
彼は教育の必要性を理解しながらも、学力の為には通学しない。教師を1種のサンプルとして見つつ、大人について考える。半分本気、半分演技で不良生徒を装い続けて、教師がどう対応するのかを見た。
仲間たち
その演技は周囲の級友に戸惑いと恐れを与えたが、彼は別段気にしていなかった。しかしそんなシザーを慕う者が現れる。
1人目はレルズ。シザーのアウトローな雰囲気に圧倒され、また惹かれた彼は同世代にも関わらずまるで舎弟のような態度で接してきた。そこにスティンヴも加わり、シザーの学校生活が少しだけ変わる。
2人目はミリー。最初、シザーにとって彼女は単なる友人であり理解者の1人に過ぎなかった。だが、ふと彼は彼女がアイドルとして大人社会の中にいたことを思い出す。彼女は自分の求める結論へのヒントを持っているかもしれない。
そう考えて問うシザーにミリーは、大人もある意味子供なのかもしれないと答える。誰もがどこか未熟で、何か欠けているのだと。そこに他の同世代の生徒とは違う顔つきを垣間見て、彼女を見る目は自らも知らぬうちに変化した。
自分を見つめ
そして彼は授業に取り組むようになる。それは自分が大人になることに以前ほど抵抗がなくなったことの現れであった。彼にはまだ自らの将来など想像がつかず、どうなるかわからない。それでも、とにかく現状より上を目指すことだけは心に決める。
卒業後は、海を隔てた先にある他国への留学の道を選んだ。スズライトだけに縛られず、広い世界を渡ることは彼の性分に合っていたのかもしれない。
・頭脳派?
授業中は、ひたすら教壇上の教師をガン見。それでもこれまで赤点を取らずにいる辺り、恐らく頭は悪くないのだろう。
・鈍感トップクラス
ルミナをも上回る鈍感っぷり。その原因は好意と友愛を同じ感情として捉えがちだから。そこも含めて彼の魅力としながらも、時にミリーは頭を悩ませる。
・自らの思うままに
義理堅く、約束は守るが、ルールの意図が掴めない場合は盲目的に従うといったことはしない。その理由を尋ね、無意味だと判断すれば自分の意思を貫く。その為、規則を重視するタイプの人間とはソリが合わないことも多い。
・兄貴
学校生活における日頃の態度で誤解されているが、本質的には気さくな兄貴分。