ゼクス(ソラ)、5/10誕
生まれもったもの
物心つく前から、ソラは成人並の魔力を持っていた。いち早くそれに気付いた祖父により、魔力暴走のような何らかの被害を出したことはない。見せびらかしてはいけないと親に教えられ、弟のキラにも隠していた。
だがどんなに隠そうとも、その相手が悪魔では限界があった。スズライト魔法学校に通い始めて2年、遂に魔の手が迫る。
輪郭のぼやけた逃避行
祖父の言い付けに従い、ソラはゼクスとして自ら「行方不明」になった。キラを含む周囲に何も告げなかったのは彼の独断である。
行き場に迷っていたとき、ネフィリーと出会った。似通った境遇を感じて交流を深めていくも、彼女を庇って悪魔の凶弾を受けてしまう。強い魔力を持っていたため目立った傷はほぼ無く済んだがただ1つ、この逃亡の記憶を彼女の存在ごと失った。当の悪魔達はゼクスを狙っていたものとは全く関係がなかったので、事が大きくならないよう、ゼクスをサンローズ校に紛れ込ませる。
ゼクスとしての新たな生活
サンローズはスズライト国内にある、スズライトからも簡単に往復できてしまう距離の隣町だ。もっと遠くへ行くつもりだったはずのゼクスは不思議に思ったものの移動のタイミングを見失い、なし崩し的にそこで暮らし始めた。
生計を立てるため出場したホウキレースで、スティンヴからライバル認定されたことをきっかけとして本格的にホウキレーサーとなる。ネフィリーとも「知り合って」時折会うように。
その一方で、彼女から学園祭に誘われ、当分訪れることはないと思っていたスズライト校へ再び足を踏み入れたゼクス。そこでキラと対面してしまい、一時は気まずい状態が続いた。
逃亡から1年、ゼクスは何もかも打ち明け、完全に元通りとまではいかないまでも兄弟関係の修復に成功。気がかりがなくなり一息つくも、何故か違和感を覚えた彼は思い出せない面影を探す。
全てを取り戻して
スズライトで何か事件があったと聞き付けてキラの元へ行くと、それに深く関わっているのはネフィリーだと教えてもらった。ゼクスは自分でもわからないまま、かつて通った道を衝動的に走る。
そこで彼女との全てを思い出し、1年前に失ったものを再度得ることができた彼は、より一層それを大切にしていく思いを固めた。幼い頃からの夢であったホウキレーサーとしての生き方も継続し、幸せに生きていく。
・ホウキレーサー仲間
スティンヴからは一方的に攻撃的な態度をとられ続けているが、ゼクスはむしろそれを楽しんでいる節がある。彼にとっては可愛い後輩のようなもの。
・ブラコン疑惑
多少だがブラコンの気配がある。彼が愛用している古いホウキは、子供の頃キラに貰った誕生日プレゼント。また、彼には「ゼクス」ではなく昔のように「ソラ兄」と呼んでもらいたいらしい。
・モテる
ホウキレーサーとしての技術や優しげな態度から、よくモテる。ただし本人はあくまでネフィリー一筋。
・視力は微妙
眼鏡は元々、放浪中の変装用としてかけ始めた。かけなくとも、少し視界がぼやける程度で生活に大きな支障はないレベル。コンタクトはしたくない派。