救ってもらっていいですか!
言葉や雰囲気や演出が綺麗でな…結末はとっくに想像できてたのに、がっつり泣かせにきてたわ…
クトリの物語として構築し直していただけあって、最も愛しいキャラはクトリになりました。
終盤の絶望感が半端じゃなかった。本気で全滅エンドしか見えなかったよ
全てはラストシーンの為に少しずつ積み重ねていった、そんな感覚。10話では「遂に幸せにしてやるって言っちゃったよ…舞台が整ったよー…」と、素直に祝える気持ちじゃなかった
獣の実態?正体?媒体?は正直ラーンの問いかけ時点で予想ついてましたが。そこに至るまでの経緯の方が謎。何をやったら人間がああなるとか、何を目指していたのかとか。
獣相手に生身でやり合うヴィレムさんぱねぇっす。鉄パイプとか拾ったりしたのかと思いきや、まさかの素手。勇者って凄い(子並感)
最後まで見ても結局エルクの存在や前世の侵食云々がよくわかってないのですが、アニメだけの場合そこまで理解する必要はないのかな。
それ関係の不明点を書き出してみた。原作読み込めば解明されるのでしょうか
- 魔力中毒とは
- 「門が開く」=瞳が赤くなる現象=エルクがいる空間への接続?
- 妖精は全て精神世界?でエルクと繋がってるのか、それともクトリだけが特別なのか(クトリの前世=エルク?)
- 1度目の侵食の後、もしクトリがずっと起きなかったらアイセア同様に別人格で目覚める可能性があったのか?
登場人物の誰も悪意を持ってない、こんな仕組みの世界がひたすら理不尽でどうしようもないだけ、と考えていいのかな。それだと相当やるせないのだけど
本編に絡み始めた頃のエルクの印象、正直言って恐怖の存在でした。無邪気な破壊者とかそんなんかと。リーリャとの対峙見てますますわからなくなったけど。実際は正義も悪も無かった…?
ヴィレムとクトリの間の、穏やかな空気と距離感がとても好きだった。平和な時間が足りない。クトリ目線になって追っかけるととっても少女漫画チックになるんです
どうもアニメだとヴィレムの方がだいぶデレてくれているそうで、それ聞いてちょっと意外でした。よく恥ずかしい台詞言うよな天然タラシか、と思ってたわw それで笑ったり拗ねたりするクトリが可愛くてなあ。OPでは涙流したり苦しそうな表情ばかりなのに、振り返ると笑顔のイメージがとても強い。
地上に出発するとき、大事にしてたブローチを置いていったのはそのことも忘れてしまったから…と解釈したけどこれは合ってるか?
ティアットの成長後エピソードが1番気になる。次にアイセア関連。チビ達は多分、アニメではカットされた場面が沢山あるんだろうなー
その後のヴィレムは大丈夫なのかが非常に心配。体もかなりボロボロだけど、それよりも精神ダメージの方が甚大でしょうよ…。多分生きてはいるんだよね、クトリに守ってもらって。主人公の様子がほぼわからないエピローグってのも珍しい。
不安定な心を強く支えてくれてた2人があんな形で一度にいなくなるとか、乗り越えられるのかな…。アイセアやナイグラートの気持ちも考えると辛すぎる
最後の最後で瞳の色が元に戻ったからレンは助かったんだと思ったのに…思ったのに…! あの一帯なんであんな大量に獣いるのさ!地上だからなのか!?
世界の問題は何一つとして解決してないというか、する気配がないというか、できそうもないというか。同じようなことが繰り返される可能性は全く消えてないからなあ……そういう話じゃないこと承知で、それが好きで見てきたわけだけどハッピーエンドと言われると釈然とはしないです。
でも素敵なお話でした。いいヒロインに出会えた。