ヒトリゴトページ。

主に創作の話とゲームの感想、プレイ記録。テイルズオブ多め。更新は不定期です。

「好きなものを、好きなように、好きなだけ」をモットーに書いていく、創作とゲームの話がメインのブログです。

創作休止中。再開するときはここで告知します。

【TOR】サレの好きなところ

王の盾の四星のサレの話。

テイルズオブリバースクリア以来、"シリーズ全タイトルで好きな敵キャラ暫定1位"が私はサレになりました。が、サレのどこが良いのかよくわからない、という声は度々見かけるので自分なりに好きな部分を説明してみようと思い整理も兼ねて書いてみてます。15周年イヤーにやっておけよ、って感じの話になりましたw

始めに言いますと、顔やビジュアルは関係ありません。サレ人気は私もプレイ前から知ってて、「どうせ美形のサディストだから女性ファンが付いてるだけだろう」と正直思ってたんですが実際見てみたらそうでもなかったです。美形なのもサドなのも事実ではあるけど、私はそれが理由で推してるわけではありません。

参考までに、他に私が敵として好きなキャラの例。2番を挙げるならTOX2のリドウです。あとはテイルズではなくなりますが、「金色のガッシュ!!」のファウード編に登場するロデュウがすごく良い敵だと感じています。

(※アニメではなく漫画の方。アニメも大好きですけど私の好きなロデュウは原作にしかいないので原作読んでください。ただ、彼はまた少し別ベクトルに好きな敵なので彼についても語りたいなあ。知ってる人向けにこれだけ言うけど、別に私はロデュウを根はいい奴だったなどとは思っていません)。

 

基本的に、「ゲームはやったけどサレが好かれる訳はわからなかった」という方を想定して書いた文章となっております。未プレイなら元作品を知ってから出直してきな!というスタンスで常時話しているブログです。なのでいつものことですが遠慮なく盛大にネタバレします。場面の状況説明等も読み手は知っている前提の書き方です、不親切で面倒くさがりなので参考画像なんてものも一切無いよ文章だけだよ。ご了承ください。

TORはサウンドモードで全シナリオボイスも聞けるので、記憶がはっきりしなければそちらで確認することをお勧めします(というか私自身もそこで該当シーンを探して確認しながら書きましたw なので番号を併記しておきます)。時間があるなら通して再プレイするのが1番なんですけどね。

だけどサウンドモードで台詞だけ流し続けるのも、BGMや映像を抜いた分声での感情表現がしっかりと聴けてこれはこれで楽しいですよ。さすが声優の豪華さに定評があるテイルズオブ、演技すごい。内容覚えていても1度お試しあれ。サレ関係ないことだけど、ヴェイグの声色はやっぱりクレアに向けて話しかける時だけ通常の五割増しくらいで甘いですよ

 

 

 

 

 

目次&要約

 

1.終始徹底した悪役であること

先程「敵として好きなキャラ」という言い方を上の方でしましたが、このことが関わっています。敵、それはつまり主人公と対立し衝突するキャラクターのこと。なので、実は事情があったりいい人だったり後に改心したりとかする部分に好きな要素があるキャラは「敵として好きになる」のとは違う枠組みとして私は捉えています。

(別にそういう敵キャラを否定はしません、それはそれで魅力があって好き。だってテイルズオブのラスボスってだいたいそういう感じじゃないですか)

サレの場合、清々しいまでに嫌な悪役を貫き通しているのがとても好感触でした。獣王山での死闘の後の死に方が大好きです(※語弊。後で詳しく書きます)。今までのサレの悪事を承知の上で、「殺せ」と言われて「頑張って生きろよ!」などと即座に返せるティトレイも圧倒的眩しさで大好きですが、その話はここでは置いておいて。

あの時確かにサレにはやり直す機会が与えられていた・許されていたんだけど、それを本人が強く拒否してそのまま死んでいきます。決して改心はしないし、そんな素振りを見せることすら一切ない。こんな性格のヒトになった事情も悲しい過去も、そんなものは存在しない! と、どこまでも徹底的に同情の余地を与えない悪役として描き切っていること、それが私にはとても良い敵キャラとして映りました。

 

しかしここで、決して改心はしないしそんな素振りを見せることすら一切(以下略)という徹底した敵キャラは作中に他にも登場することが思い当たるんじゃないかと思います。改めて解説するまでもなく、トーマとジルバですね。彼らとサレの決定的な違いが、この次の項目でお話することです。

 

2.種族差別をしないという点では、主人公たちの思想と重なるところがあること

TORでは、2つの種族が互いに違いを主張し争い合っています。そんな世界で主人公側に貫かれているのは、「ヒューマもガジュマも、同じ心を持つヒト」だという思い。この1文だけに限って見れば、サレの考えもきっと同じなんです。彼にとっては、種族問わず全ての命が等しく被虐の対象です。

トーマやジルバとは違い、サレがどちらか一方の種族だけを贔屓しているor貶している描写は1度もありませんでした。差別間の争いが無くなるはずはないとヴェイグたちを常にあざ笑っているイメージの方がプレイヤーには印象強いでしょうが、実はサレ自身はヒトの種族の違いを気に留めていません。この人、意外と正論も結構言ってるんです。

その1つは、例えば物語の第2部後半。クレアの姿をしたアガーテがジルバへ話をしに城へ来たはいいものの、ガジュマの門番に足止めを食らっているとき(エピソード42_171から)。もう1つは、獣王山入口での4対4バトルの前後(エピソード53から)。振り返ると、私がサレに一目置いた理由となる場面はこの2つなんだと思います。中でも特に後者。先程もちょっと触れた、彼の死亡シーンでもありますね。

最期は今まで王の盾でコンビを組んでいたトーマに刺されて、強い憎しみをぶつけられるわけですが、サレの返答は「楽しかったよ、トーマ」「所詮現実はこんなものさ」でした。この台詞の意味については様々な解釈があるみたいですが。私は、本当に今まで楽しかったのと皮肉を込めて言ってるのと両方の意味を含んでいると思っています。刺された瞬間の声色は嬉しそうに聞こえました。笑って言っていそうでした。

というのも、この直前に「2つの種族もハーフも共存ができるはずだ」「頑張って生きろよ!」的なことを言われ諭されてるわけなんですが、それについてはブチ切れてるんですよねサレは。ふざけるなと。殺せと。そしたらトーマが殺してくれた。ガジュマが、ヒューマの自分を憎んで、刺し殺そうとした。サレにとってはその行為こそが、自分を肯定してくれるこの上ない「救い」だったと思います。もちろんトーマにそんなつもりは微塵もなかったでしょうが。

サレは主人公達が旅を経て導いた主張と同じように、種族単位では他者を嫌悪・差別していません(少なくとも私にはそう見えた)。でも2つの種族が共存する未来は全く信じていませんし、それを自ら体現して死んでいきます。

これが、主人公サイドへの1つのアンチテーゼとして素晴らしいと思ったんですよ。前の項目で書いた"死に方が大好き"というのはつまりこういうことです。死んでしまって悲しい、という思いは正直なところ全くなくて、サレに関してはむしろああいう死に方をしたからこそ大好きになりました。何でも死ねばいいってわけではないですけども

 

もしも最後、改心してティトレイの言うことを素直に聞き入れ第2の人生を歩もうとしていたら別にここまで好きにはならなかったと思います。また、トーマやジルバのヒューマ版(ヒューマ至上主義&ガジュマ大嫌い)でヴェイグに甘言を囁くような感じの人だったら単なる中ボスの1人としてあっさり片付いてたはずです。主人公執着系奇人敵枠に興味はないので…

あの性格で、あの考え方で、あの死に方をしたからこそ、あの物語の敵キャラクターとしてめちゃくちゃ好きになったんですよね。そして、作品の主題をここまで綺麗に否定するような敵にテイルズオブでは巡り会ったことがなくて、めでたくイチオシ敵キャラになったのでした。外見には割と関心がないです。

この理屈でいくと多分、TOAのシンクもいい線いってるんだろうなあとは思ってます。アニメ版しか見ていない上に視聴も1回切りなのであまり深いことは言えないけど。

 

 

おまけ.ネタ要素も豊富

物語の最初から終盤までサレは登場していますが、そのせいもあってか妙に頭に残る名言?迷言?が多いんですよね。グミなら僕も持ってるよ、が特に有名かな

序盤〜中盤にかけてのサレを私は、こいつ本当に楽しそうに生きてるなあ…と思って見てました。特に物語の前半部分は、サレ(が連れ去ったクレアや姉貴)を捜して追いかけ回すのが主な展開なので立場的にはサレの方が優位にあります。そのためこちらを挑発するような態度が多いです。いつも自分のペースで余裕ぶってて腹立つ奴ですけど、生き方は楽しそうでした。

ただ、敗北時に顕著ですが、それが崩れるときは本当に無様なくらい取り乱す人でもありますよね。「こんちくしょうがああああ!!!」は結構名言だと思います。今日日そんな台詞叫ぶ人もなかなかいないよ

腹立つ敵やっつけた!とか、ざwwwまwwwあwwwとかプレイヤーにカタルシスを与えるには、それくらいの強い落差があるのがいいんじゃないでしょうか。そこもまた「敵として」相応しいキャラだと感じます、という話へ戻ることになりますが。

まあ、サレという男は普通に変人でもあります。変人エピソードは主にノルゼンとネレグの塔のところで発揮されてるかと。ヴェイグ達を特に深い理由も無く騙したり、それがまた異様に用意周到だったり、勝手に人んちのジャムを単品で半分も食べたり。自由か。

作品のテーマを見事に皮肉たっぷりで否定するし、嫌な奴なんだけど、そんなおかしいところもあるのが生き生きした人間らしくて憎みきれない…というのもあるかもしれませんね。だからお祭りゲー等のおふざけにも出しやすいのでしょうし。

ザレイズで戦うこと、あわよくば参戦すること、期待して待ってます。できればずっと敵組織に所属したままでいる方がいいけどケリュケイオンに乗艇したっていいよ!