ヒトリゴトページ。

主に創作の話とゲームの感想、プレイ記録。テイルズオブ多め。更新は不定期です。

「好きなものを、好きなように、好きなだけ」をモットーに書いていく、創作とゲームの話がメインのブログです。

●2021.3[創作小説公開場所:concerto]にて創作小説の投稿再開してます。

読了『青い鳥』

名作古典をちゃんと読みたいシリーズ。1年半越しの第2弾です。

yuki-19.hatenablog.com

本自体はずっと前から手元にはあったのですがね…

 

あらすじというか、物語の最終的な結論だけは以前から知ってます。でもそれに至る過程のことはほぼ全く知りませんでした。ミュージカルかジブリ系アニメでも見てみたいなー、と思いながら読んでたら、そもそもが戯曲として書かれたものだったんですね。じゃあ調べれば既に普通に存在してそうだな?

『青い鳥』自体は読んだことがなかったけど、込められた意味や哲学はとても馴染み深く感じられました。初めて読んだ気がしなかった。多分、別段明言されていない&私が気付いていないだけで、この物語を土台にした作品や影響を受けた人間は世の中にごまんと存在するんだろうね

幸せの在り処、といった主題は有名ですが、それ以外の優しい言葉や表現もとても良かったです。死者を悼むことの捉え方と、火や水や光との関わり方の表現が特に私好み。「人間」ばかりに都合がいいバリバリ人間本位の解釈だ、と読むこともまあできるとは思うんですけど。ちょっと狡猾な裏切り枠(?)の猫も私は好き。冒険の彩り役ですね。こういう憎めない感じのプチヒールいいよねー

『青い鳥』を題材にした修士論文の類も、探せば絶対あるはず。ちょっと読んでみたい。今は名作古典に直に触れるだけで一旦満足していますが、一歩発展してその論文(先行研究)を読む→自分なりに噛み砕いて更に理解する、という動きに進むのも楽しそう。やってることが大学生である。

 

読んでいてどうしても気にならざるを得なかったー、と話したいのは「未来の王国」のパート。馬も牛も青い、と書かれていて、そのとき私の頭によぎったのはあの真っ青な村です。ブルーブルー。

もしかして、MOTHER2のハッピーハッピー教ってこれが1つの題材だったりするのか…? 世界を青く塗りつぶすことで幸せになれるという信条を掲げているあの集団、モデルは明らかにカルト宗教なんですが、どうしてそんな信条にしたのかという由来は『青い鳥』が関係してたり…するだろうか…? 青色と幸せという2つのワードで被って見えました。